産後の発熱は解熱剤で対処しても大丈夫?

発熱

産後、母乳育児をしていると、赤ちゃんに少しでも悪い影響がないように、食事や飲み物にとても気を遣いますよね。

 

しかしながら、それでも風邪や発熱等で体調崩してしまう場合もあります。

 

赤ちゃんのためにも早く治したいけれども、解熱剤等の薬を飲むのは大丈夫なのかな・・・

 

このように悩んで不安になってしまう場面もあるかと思います。

 

解熱剤は、鎮痛(痛みを抑える作用)作用もあるため、
お産が終わってすぐのダメージや疲れが残っているママの身体には頼りにしたい存在でもあると言えます。

 

ですが、赤ちゃんのことを考えると
『バファリンとかイブとか飲んで大丈夫なの?』と不安になってしまいます。

 

そこで、このページでは『産後の授乳中に飲める解熱剤』をご紹介しながら、
『産後の授乳中にできるだけ解熱剤に頼らずに済む体調不良の予防法』なども要点をまとめて併せて一緒に見て行きたいと思います。

 

このページの主な内容やトピックスは次の通りです。

目次

  • 授乳中に薬の服用が良くない理由
  • 産後はどの解熱剤もNGなの?
  • 母乳育児中に安心して服用できる解熱剤はどれ?
  • 授乳中の頭痛に使える頭痛薬は?
  • カロナールにも副作用が無いわけではない
  • 知って安心解熱剤の正しい使い方・タイミング
  • どうしても心配な方に勧めたい”解熱剤を使わない対策法”
  • 産後の解熱剤と体調不良予防のまとめ

 

授乳中に薬の服用が良くない理由

産後に熱が出たときは解熱剤を服用しても大丈夫?

授乳中に解熱剤を始めとする薬が良くない理由をご説明します。体調が最悪になっている時点では『まず、今の熱や体調を何とかしたい!』と考えておられると思います。

 

しかしながら、基礎知識として知っておくことも必要ですので、あえてご説明させて下さい。

 

まず母乳を作るときの材料は、お母さんの血液なのはご存じの通りです。

 

解熱剤等を服用することで、薬が血液中に溶けて全身に回っていきます。
その成分は母乳を作る際に混ざり込んでしまう可能性があります。

 

そういった理由から授乳中の薬は母乳を介して赤ちゃんに悪影響があるかもしれないので、基本的には良くないと言われています。

授乳中は解熱剤は飲んじゃダメなの?

母乳育児をしている時期はすべての解熱剤が良くないように聞こえてしまいますが、そういうわけではありません。
というのも、解熱剤の中にもいろいろな種類があり、血中濃度が低い作りになっている解熱剤もあります。

 

アセトアミノフェンを主成分とした解熱剤は大丈夫です。

 

このような解熱剤であれば、母乳への悪影響の心配が限りなく軽減されるため、授乳中のママさんでも服用することが可能ですよ。

 

ただし、ずっとお薬に頼りつづけたり、時間を置かずに連続で服用するような間違った使い方はしないでくださいね。

母乳育児中に安心して飲める解熱剤は?

産後に熱が出たときは解熱剤を服用しても大丈夫?
母乳育児中に安心して飲める解熱剤は『カロナール』です。

 

カロナールをおすすめする理由は

  • アセトアミノフェンが主成分であること
  • 200、300、500と強さが3段階で選べる
  • 場合によっては乳児にも処方される解熱剤であること

このような理由があり、産後の授乳中でも安心して使えますよ。

 

また、アセトアミノフェンという成分は血中濃度が急上昇したり、長く残ったりしない成分なので、
母乳による赤ちゃんへの移行も心配ない解熱剤と言われています。

 

ちなみにカロナールは、飲んでから1時間後ぐらいに血中濃度が最も高くなります。
そして服用して5時間から6時間経った後は、血液中からほとんど消えていきます。

 

これは、授乳中には勧められない解熱剤に比べると、圧倒的な違いがあります。

 

そもそも赤ちゃんへの影響を少なくするためには、解熱剤を服用した後、1時間から2時間の授乳を避けるようなタイミングにすると良いと言われています。

 

できれば次の授乳まで、5時間から6時間以上開くとさらに安心できます。
カロナールは、4時間位効果を発揮すると言われているため、元の服用から、次の服用までには、4時間から6時間程度時間を開けなければならないと言われています。

 

このような理由から、授乳後すぐに服用する場合であれば、次の授乳の時間まで効き目があって、
なおかつ血液中にはほとんど残っていないため、カロナールは授乳中の方でも安心して服用できる解熱剤となっています。

カロナールにも副作用が無いわけではない

先程の段落で解説した通り、カロナールが授乳中のママさんでも安心して服用できる解熱剤だという事は間違いありません。

 

ただし、カロナールにも副作用が全くないわけではありません。

 

もし、下記のようなカロナールが要因と考えられる副作用が出た場合は
服用を中止して、様子を見てください。

 

  • 過敏症状
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 胃の痛み
  • 腹痛
  • 下痢
  • 肝臓障害
  • 出血時間の延長

 

服用した際に必ずこのような症状が現れるわけではありませんが、以上がカロナールの副作用として挙げられる症状です。

 

もしもこれらの症状が見られた場合に服用を止めて様子を見たうえで、これらの副作用の症状が治まるようなら安静にしていることで熱も下がってきます。

知って安心!解熱剤の正しい使い方・タイミング

これは授乳中に限った話ではないのですが、体調不良で発熱してしまう場合に

  1. 下げて良い熱
  2. 下げてはいけない熱

この2つの熱があるんです。
授乳中に限らず、風邪やインフルエンザなどになってしまった場合の話で、病気になってしまった時の発熱には

  1. すでにウイルスや細菌・病原菌などを退治した後の予後熱
  2. これからウイルスや病原菌を退治するために上がりつつある反応熱

この2種類の熱があるのです。

 

鋭い方ならもうお分かり頂けたかも知れませんね。

 

上の2つの①と②で番号が振ってある熱がそれぞれ対応していて、
下げなければいけない熱と下げてはいけない熱なんです。

  1. 予後熱は下げて良い熱(むしろ下げなくてはいけない熱)
  2. 反応熱は下げてはいけない熱です。

ただし、困ってしまうのは予後熱と反応熱は区別がつきにくいという点です。

 

一般的な風邪のマイコプラズマなどの発熱は、潜伏期間などはなく、
2日ほどで免疫システムが熱を使ってウイルスを退治して、その後は少しずつ下がって行くと言われています。

 

なので、風邪のひき始めは『熱があってだるくて、つらくても身体を温めて熱を出してウイルス退治を手伝ってあげましょう。

 

主な症状である、吐き気や下痢、食欲不振などウイルスの仕業による体調不良が治まって、
おかゆなどの消化の良いものが食べられる体力がついてきたら、
できる限り素早く、予後熱を下げてあげて体力回復も手伝うという意味で解熱剤を使うと良いですよ。

授乳中の頭痛に使える頭痛薬は?

ここまで、解熱剤で使えるお薬をご紹介してきました。

 

ですが、産後の授乳中は発熱が困るだけではなく、頭痛も困りませんか?

 

また、中には産後に体質が変わって、生理再開の時にPMS(月経前症候群)などによるものと思われる頭痛を感じる方もおられます。

 

なにが原因なのかは別として、やはり『一刻も早くこの痛みを何とかしないと赤ちゃんが・・・』と焦ってしまいますよね。

 

こういった場合にも、このページでご紹介した、カロナールやタイレノールAならば安心して使えます。

 

解熱剤として市販されているお薬は、『解熱鎮痛剤』というのが、正しい名称で、痛みを和らげてくれる効果もあるからです。

 

ただし、繰り返しになりますが、時間を置かずに連続服用したり、毎日お薬に頼るような使い方は避けてくださいね。

産後の授乳中に解熱剤を使わない熱対策

カロナールの仕組みから、授乳中の方でも安心して服用できることがわかりました。

 

カロナール自体にはやはり薬ですので副作用があることもお伝えしました。

 

そうなるとやはり、どうしても薬を飲むのが億劫になってしまう場合もあるかと思います。
その際は、無理して解熱剤を飲む必要はありません。

 

そういった方のためにも、産後に発熱が起きてしまった場合、解熱剤を使わずに対処する方法を、いくつか紹介したいと思います。

とにかく水分補給を心がける

私たちの体は70%が水分でできており、特に発熱等の際は大量に水分が抜けていってしまいます。

 

そのため普段よりも水分補給を多くするように意識する必要があります。

 

もし、何も喉を通らないほど食欲がない場合は、水に塩、砂糖などを加えた水を飲んでください。
水といっても体調不良が起こっている場合は白湯が良いですよ。

 

水分の過剰摂取が気になる方もいらっしゃるかも知れませんが、体調が良くない時は
『水分を多めにとってデトックスをしながら体を冷やさないようにする』のが良いですよ。

 

もともと、授乳中は普段以上に水分補給をする必要があります。

 

水分補給量の目安としては、授乳中の目安が1日2.5リットル。
下げなければならない熱があるときは、1日3リットルがおおよその目安です。

 

水分の過剰摂取が気になるかも知れませんが、デトックスで体調不良の改善が進む意味もあります。
なので、安心して水分を多めに補給するようにしてくださいね。

 

また、産後の母乳育児中に水分不足になると、便秘に悩まされる確率が高くなってしまいます。
水分不足は腸内の宿便を腸壁にこびりつかせてしまうからです。

 

体の中の悪いものを外に出していくためには、たくさんの汗やおしっこを出す必要があります。
そのためには水分をたくさん取る事は大切な事なんですね。

栄養をたくさん摂る

栄養といっても様々ありますが、発熱の際はビタミン類や
体を温めてくれるような食物を摂取するのが好ましいと言われています。

 

身体を温めてくれる食材としては、生姜やネギがおすすめです。
ウイルスや病原菌退治のための反応熱を出しやすくする手助けにもなりますし、身体を冷やさないことが免疫力UPにもつながりますよ。
同時に喉が痛いときには、大根のハチミツ漬けなども効果的です。

 

ちなみに、わたしの場合は以前に授乳中の時に大根のハチミツ漬けに頼っていました。笑

できるだけ体を休ませる

風や発熱などのちょっとした体調不良を直してくれるのは、結局は自分の体力です。

 

薬を飲まずとも、きちんと体を休ませることでその症状はきちんと良くなっていきます。

 

授乳期間は、体を休ませるのがとても難しいかもしれませんが、
睡眠の質を高めて、普段以上に体を休ませる事に集中しましょう!

 

そのためには旦那さんや、周りの人に協力を求めることも必要です。

 

また、ママ友はできるだけたくさん持つようにしましょう。

 

小さなことかもしれませんが、産後の子育て中の分からないことや
不安、不満などを『お互いにぶっちゃける友達』がいることでストレス解消になります。

 

これも、睡眠の質を上げて強い身体を作ることにつながるんですよ。

 

排泄物は積極的に出す

水をたくさん飲んだ方が良いという部分で解説した内容に似ていますが、
発熱等で体調がすぐれない時は、体内に出さなければならないものがたくさんある状態と言えます。

 

体内から出すべきものを出すためには水分が必要になるため、先ほども話したように多くの水分を取る必要があります。
つまり、デトックスですね。

 

発熱と同時に、風邪をひいてしまっている際は、鼻水が出たり、せきやたんなどが出るかと思います。
それらを無理矢理止めてしまうのもあまり良くありません。

 

うんちやおしっこと同じように、鼻水やたんなどは体の中の悪いものを外に出す現象でもあるので、どんどん外に出しましょう!

 

…少々長くなってしまいましたが、発熱などの体調不良の際は、とにかくたくさん水を飲んで、
休めるときは体を休ませて、出すべきものはどんどん出していくことが大切です。

 

この体の循環を意識していくことで、解熱剤に頼らなくても体調が回復できるようになりますよ。

 

産後の解熱剤と体調不良予防のまとめ

このページでまとめた内容の要点を復習します。

 

産後の授乳中でも使える解熱剤は

 

安全に服用できる薬とは言え、副作用が多少なりともあるので、そういったものが心配な方は、先ほど解説した解熱剤を使わずに発熱などの体調不良を改善していく方法を実践する。

 

これで以上になりますが、ここにまとめた内容が発熱の際に参考になれば幸いです。

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