赤ちゃんの便秘解消の為に知っておきたいことまとめ
便秘は苦しいものであり、それは赤ちゃんも一緒です。
ですが、赤ちゃんは自分の意思でコントロールすることがまだできないため、ママが新しい知識を持って適切な対処をしてあげるしかありません。
とは言っても、デリケートな赤ちゃんはむやみに薬を使うのもダメだし、便秘を改善するにはどうしたらいいの?とわからないことだらけだと思います。
そこでこのページでは、赤ちゃんの月齢別の便秘の原因や便秘改善のためにママができることをご紹介していきたいと思います!
こんな時赤ちゃんは便秘かも
基本的には1日から2日ぐらい便が出なくても大きな問題ではありませんが、
以下のような症状が見えた場合は便秘の可能性があるため、適切な対処が必要になってきます。
- 3日から5日以上うんちが出てこない
- 少ししかうんちが出ずにしかも硬い
- ミルクまたはご飯を口にしてもすぐに吐き出してしまう
- ミルクを飲んでくれない
- ご飯を食べてくれない
- 眠たくないのに“むずがる”
- 大きな声で泣き続ける
- 機嫌が悪い
- お腹がパンパン
- ぽっこりお腹になっている
このような症状が見える場合は便秘の可能性が高いです。
なお、赤ちゃんの便秘は決して珍しいことではなく、およそ80パーセントの赤ちゃんが経験すると言われています。
なので特別深刻に焦る必要はありませんが、慢性化してしまわないうちに対策を取る必要はあります。
そのためにまずは上記のような症状がないかを見極め、適切な対処をしていきたいところです。
生後4ヶ月までの赤ちゃんの便秘の原因
この時期の赤ちゃんの便秘は、赤ちゃんの腸内環境の発達の影響やままからの授乳回数が減ってくることによる原因であることがほとんどで、便秘と言う認識よりは排便のペースの変化の方が正しいかもしれません。
ただし、まれに母乳の量が極端に足らずにうんちの回数が減ってしまったり、完全ミルクで育てている赤ちゃんの場合体内で消化するのに時間がかかるため便秘がちになると言われています。
また、赤ちゃんの体重が増えないなど、母乳不足が疑われるような時はお医者さんに相談してミルクの量を調節していく必要が出てきます。
あと、便秘解消作用が期待されている粉ミルクもありますので、種類を変えてみるのも1つの手です。
生後4ヶ月までの赤ちゃんの便秘改善法
生後4ヶ月までの赤ちゃんの便秘改善ではマッサージが最も効果的だと言われています。
また、これからご紹介する便秘改善のマッサージ方法はどの月齢の赤ちゃんでも効果的な方法でもありますので、このタイミングでマッサージ方法をマスターしちゃいましょう♪
「の」の字のマッサージ
このマッサージ方法では、赤ちゃんのお腹を時計回りにゆっくりと撫でてあげます。
コツとしては指先を使うのではなく4本の指の指先と手のひら全体を使って、手の温かさを赤ちゃんに伝えるように優しく行います。
目には見えませんが、大腸の配置をイメージしながらゆっくりと大きく円を描くようにマッサージしてあげるとより効果的です。
足ストレッチマッサージ
この方法では赤ちゃんの足をいかしてお腹をマッサージしていきます。
まずは赤ちゃんを仰向けに寝かせて、両方の足首を優しく持って左右交互に動かしてあげます。
赤ちゃんの股と膝を使って優しく腸内を刺激して便を促していきます。
この動きが楽しくて笑ってくれる赤ちゃんもいますので、声をかけながらリズミカルに楽しくやってあげるのも良いでしょう♪
お尻のマッサージ
赤ちゃんの肛門の少し上あたりを指で押したり優しくトントン叩いてあげて便を促します。
この時は爪が刺さってしまったり指を強く押しすぎないように注意していきたいところです。
念のため爪が伸びていないか確認し、必要ならば爪を切っておくといいかもしれません。
かんちょう
ベビーオイル、またはワセリンをしっかりと含ませた綿棒を肛門に入れて刺激してあげることで直接的に便を促してくれる効果が期待できます。
なお、マッサージする際は綿棒を使って円を描くようにゆっくりと優しくマッサージしてあげます。
慣れないうちはてこずるかもしれませんが、こういった経験もお母さんにとっては大事な思い出になります♪
生後5ヶ月から8ヶ月の赤ちゃんの便秘の原因
この時期の赤ちゃんの便秘の原因は、主に水分不足だと言われています。
というのも、生後5ヶ月ごろから離乳食が始まるかと思いますが、赤ちゃんの食生活がこのように大きく変化すると腸内環境にいる常在菌たちにも変化が起こり、赤ちゃんの体内でうんちが溜められるようになります。
そういったことから以前までに比べてうんちの回数が圧倒的に減ると言われています。
あと、この時期は母乳やミルクの頻度が落ちることから、赤ちゃんが摂取する水分量が不足するということが関係しています。
この時期に関しては3日から4日に1度スムーズな便が出てくるようであればさほど心配する必要はないと言われています。
ですがうんちをする際に赤ちゃんが苦しそうでないか、またはうんちが固くないかをきちんと確かめてあげましょう。
生後5ヶ月から8ヶ月の赤ちゃんの便秘の改善方法
この時期の赤ちゃんの便秘改善方法はいたってシンプルで、水分補給がポイントになります。
離乳食と一緒に母乳または薄く溶いたミルク、麦茶、白湯などで赤ちゃんに十分な水分を与えるように心がけます。
また、離乳食を進める際は赤ちゃんのうんちの様子を伺いながら行うのが好ましいと言われています。
あと、まだ固形物を食べられない時期になりますので、便通をよくしてくれるヨーグルトなどの乳酸菌をたくさん含む食品や果物などを一緒に食べさせてあげるのも効果的だと言われています。
重要なことなので繰り返しお伝えしますが、この時期の便秘改善で何よりも重要なのは水分補給です。
生後9ヶ月から11ヶ月の赤ちゃんの便秘の原因
この時期の便秘の原因は水分よりも食べ物が大きく関係しています。
また、この時期は食べたものの内容や食べた量によって便秘が起こりやすい時期でもあると言われています。
例えば食べる量が少なければうんちの量ももちろん少なくなりますし、食物繊維があまり含まれていない食べ物を多く食べればその分便秘になりやすです。
この辺は私たち大人と似ている部分がありますので、何となくイメージが湧きやすいかと思います。
あと、赤ちゃんがご飯をよく食べていても水分が不足していると、どうしてもうんちが固くなり便秘になってしまいます。
それに加えて、固いうんちの場合赤ちゃんの肛門を強くし刺激してしまい、赤ちゃんが痛がってしまいます。
そうなると心理的な影響からうんちをしたくない!となってしまって、自らの意思で便意を我慢してしまうこともあるようです。
生後9ヶ月から11ヶ月の赤ちゃんの便秘の改善方法
この時期の赤ちゃんの便秘の原因は主に食べ物ですので、改善方法も食べ物がポイントになります。
具体的には離乳食にサツマイモ、青菜などの食物繊維をたくさん含んでいる野菜などを食べさせてあげるのがポイントです。
また乳酸菌を多く含むヨーグルトなども好ましいと言われています。
また、ハイハイや伝い歩きなどができるようになれば、体の動きから腸内環境を刺激していくことができるため、昼間は積極的に体を動かしてあげることも大切です。
さらに、そうすることによって自然と赤ちゃんもお腹が空いていき、食欲も進んでうんちの量も増えていきます。
赤ちゃんがいっぱい体を動かすと言うのは、このように便秘にも大きく関係しているんです♪
いろいろ試してもダメ…。そんな時は!
ここまでいろいろな便秘解消方法をご紹介してきましたが、丁寧にいろいろ試してみたけどなかなか便秘が改善されない。
そういったケースも稀にあります。
そんな時は迷うことなく病院に診てもらうことが大切です。
病院に行けば、今何をすべきなのかといった相談にも乗ってもらえますし、専用の機械を使って浣腸をしてくれたり、赤ちゃんでも安心して使うことができるお薬を処方してくれる場合もあります。
最初は自分でいろいろやってみることも大切ですが、困った時はお医者さんの力を借りましょう!
市販の浣腸薬について
市販のものとなるとなかなか使うのも億劫になりますが、中には赤ちゃんから使える安全なものもあるんですよ。
それはイチジク浣腸10です。
価格は324円で楽天やアマゾンでも購入することができるようです。
また、内服薬であれば、マルツエキスと言う商品がお勧めです。
赤ちゃんの便秘を放っておくと危険
赤ちゃんは一度定着してしまった体のペースを自分の力で元に戻すことはできません。
例えば、生活リズムがずれると何日もそのまま夜まで起きていたり。と言う事も場合によってはあります。
これは便秘も同じで、便秘癖がついて便秘が慢性化してしまうとなかなか治らないこともあります。
もしかするとマッサージなどを行ってもなかなか便秘が解消されない。と言う場合はペースができてしまっているのかもしれません。
そうなると親御さんも大変です。もちろん赤ちゃんも苦しい思いをします。
なのでそういった場合は、先ほどもお伝えしましたが病院で診てもらって適切なお薬を処方してもらうことをお勧めします。
もちろんお薬を使わずに便秘を解消するに越した事はありませんが、いろいろ試してもなかなか治らない便秘をそのままにしてしまう方が赤ちゃんにとってはマイナスです。
なので、どうしてもダメだと言う時は赤ちゃんでも安心して飲むことができるお薬の力を借りましょう。
ママが食べる物と赤ちゃんの便秘は関係あり
特に母乳育児をされているママさんに知っていただきたいのが、母乳の影響からなる便秘です。
ママが食べたものはそのまま母乳の質に影響すると言うのは有名な話です。
その母乳を飲むのは赤ちゃんです。
つまりママが食べたものは、必然的に赤ちゃんの便秘に良かれ悪かれ大きく影響するということです。
例えば、ママの食事が油ギッシュで糖分が多かったとします。
そうなると当然母乳もドロドロの母乳になります。
ドロドロした母乳は乳腺を通りにくくなってしまうため、母乳トラブルに発展する可能性が高いと言われています。
そのような母乳には脂肪分が非常に豊富に含まれていますので、それを飲んだ赤ちゃんは体の中で消化不良を起こし便秘につながってしまうと言われているんです。
だからこそ、赤ちゃんの便秘を防ぐためにも出産後も食べるものには気をつけていきたいところです。
まとめ
ここまで見てきたように、赤ちゃんの月齢ごとに適切な便秘改善方法が異なってきます。
なので赤ちゃんの月齢にあった便秘対策を行うようにしてくださいね。
また、出来る限りのことをしたけど便秘が治らない。と言う場合は迷わずお医者さんに相談しましょう!
赤ちゃんが便秘の状態だと、ママとしては気が気じゃないですよね。。
ですが、赤ちゃんの便秘は高い確率でなるものであり、ここで紹介したような適切な対処をきちんとママが行ってあげることで、安全に赤ちゃんの便秘を改善することが可能です。
なので、焦らずにその時すべき事を行っていきましょう♪