産後の虫歯の原因である虫歯菌を殺菌することはできないの?
産後は、口の中の状態が虫歯のできやすい状態になってしまうことから、産後は虫歯対策を徹底することがとても大切になってきます。
そもそも虫歯と言うのは、虫歯菌が歯に悪さをしてしまう事が原因となるため、虫歯菌を殺菌してしまえば良いのです。
結論から言うと、それは可能です。
ただし、産後の虫歯予防では、それだけでは不十分と言われているため、このページでは、虫歯菌を殺菌する方法を始め、その他の産後の虫歯対策についても一緒に見ていきたいと思います。
目次
虫歯の原因となる虫歯菌について
産後はなぜ虫歯になりやすいのか
虫歯菌を熱殺菌するなら何度でできる?
リステリンは虫歯菌を殺菌可能
その他の虫歯菌殺菌方法
虫歯菌から歯を守る、減らすという視点も大切
ママの虫歯菌が赤ちゃんに移る?
虫歯の原因となる虫歯菌について
まず最初に、ここでは虫歯の原因となる虫歯菌について少し解説していきたいと思います。
虫歯菌には細かく分けるといくつかの種類があるようですが、その中でも代表的なのがミュータンス菌と呼ばれている虫歯菌です。
この虫歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。
では、この虫歯菌はどこからやってくるのかと言うと、唾液による感染だと言われています。
両親を始め、幼い頃周りの大人たちが自分が使ったスプーンやお箸などで、赤ちゃんにものを食べさせたりすることで感染し、そのまま子供の口の中に住み着いてしまうと言うことです。
このミュータンス菌は、一旦口の中に入ると完全に取り除く事は非常に困難だと言われています。
そしてこのミュータンス菌が増えすぎることによって、虫歯ができやすくなります。
産後はなぜ虫歯になりやすいのか
虫歯の原因菌の正体がわかったところで、なぜ産後は虫歯になりやすいのか?という疑問についてみていきたいと思います。
まず、妊娠中と言えば、ホルモンバランスの影響から、口の中が虫歯になりやすい状況であると言われていました。
簡単に言うと、その『口の中が虫歯ができやすい状態』が産後もしばらくの間は続くと言われています。
そのため、産後に虫歯ができやすいのは、いって見れば仕方がないことでもあります。
それに加えて、慣れない新生活の忙しさなどから、自分自身のデンタルケアを怠りやすい状況にもあり、そういったことも虫歯ができやすい状況を手助けしてしまっていると考えられています。
これらの理由から、産後はどうしても虫歯ができやすいと言われているんです。
虫歯菌を熱殺菌できる温度は?
菌と言えば、熱殺菌が可能なのか?と考える方も中にはいらっしゃるかと思います。
例えば、少し厚めの白湯を飲んで、口の中を有すると虫歯菌が熱殺菌されるのではないか?といったような具合です。
しかし、虫歯菌が熱によって殺菌されるには、およそ100度以上の熱が必要だそうです。
なので、虫歯菌を熱殺菌することが可能ではあるのですが、口の中でそれを行うのはとても厳しいです。
リステリンは虫歯菌を殺菌可能
テレビコマーシャルでもお馴染みの、リステリンなどのマウスウォッシュには、虫歯菌の殺菌効果が認められています。
そのため、産後の虫歯予防で、虫歯菌殺菌効果は期待できるのですが、マウスウォッシュなどを使っても、完全に虫歯菌を殺菌する事はとても厳しいそうです。
そのため、マウスウォッシュ以外でも、虫歯菌を口の中から排除する必要があります。
その他の虫歯菌殺菌方法
先ほど紹介したマウスウォッシュを使っての虫歯菌殺菌は、産後の虫歯予防ではとても有効的な手段です。
詳しく調べてみると、その他にも虫歯菌を殺菌する方法はいくつかあるようですので、紹介したいと思います。
イソジンを使った虫歯菌殺菌
風邪予防として用いられるイソジンには、虫歯菌であるミュータンス菌を殺菌する効果があるようです。
しかし、イソジンの本来の使い方で虫歯菌を殺菌しようとすると、あまり効果が得られないようです。
イソジンでうがいをする際は、30秒から60秒間程度うがいを行うと殺菌効果を最大限に得られるようです。
重曹を使った虫歯菌殺菌
重曹によるミュータンス菌殺菌効果は、最近になって徐々に知られるようになったものです。
重曹を使ってうがいをすることで、小さい虫歯程度であれば治ったと言う事でもあるようです。
その他にも、フッ素、納豆、カテキン、アルコールなどを使ったものも、虫歯菌殺菌効果として近いものはあったのですが、直接的に虫歯菌を殺菌してくれると言うものでは無い為、今回は例外としました。
虫歯菌から歯を守る、減らすという視点も大切
ここまでで、産後の虫歯予防にオススメな、虫歯菌殺菌方法についていくつか紹介してきました。
しかし、虫歯菌を殺菌する効果が認められていると言う方法でも、完全に虫歯菌を消し去ってくれるわけでは無い為、セルフケアである程度虫歯菌を除去していくことも必要不可欠だと考えられています。
では具体的に、日常的なセルフケアでは、どのようなことを行ったら良いのかについて見ていきましょう。
歯磨き
これは本当に基本中の基本とも言えますが、やはり虫歯予防には歯磨きは必要不可欠なようです。
また、歯ブラシでは届かないような歯と歯の間なんかは、糸ようじやフロス等で丁寧に掃除することが必要です。
甘い物避ける
甘い食べ物や甘いジュースなどには、非常にたくさんの糖分が含まれています。
今回のテーマである虫歯菌と言うのは、その糖分を餌にして歯に悪さをしていきます。
そのため、そもそも甘いものを避けることで、虫歯菌による被害を減らすことができるんです。
ガムを噛む
ガムを噛むことで唾液の分泌つが活発になります。
そもそも唾液と言うのは、虫歯菌が増殖しにくいような状態にしてくれるため、常にガムを噛んで唾液を分泌している状態であれば、それが虫歯予防にもつながるんです。
なお、ガムを噛む際はキシリトールが豊富に含まれているガムを噛むのがオススメです♪
でもシンプルな内容でしたが、このような行動が産後の虫歯予防につながります。
それに加えて、特に虫歯ができやすい産後間もなくは、3ヶ月に1回程度の定期歯科検診を受けると言うのもオススメです。
産後でも、自分の体が体調不良でないこと、赤ちゃんを誰かに預けることができる状態であること。
この2つの条件が揃っていれば、歯医者さんに虫歯を見てもらう事は可能ですので、できる方はまめに定期歯科検診を受けると良いでしょう!
ママの虫歯菌が赤ちゃんに移る?
このページの途中で少し触れた内容と被ってしまいますが、生まれたばかりの赤ちゃんは、虫歯菌を持っていません。
パパやママのキスや、パパやママが使っているスプーンで赤ちゃんに食べさせてあげたり、硬いものをいちどママが噛み砕いたりしてそれを赤ちゃんに与える。
と言う事も、赤ちゃんに虫歯菌が感染してしまう原因となっているんです。
生まれたばかりの赤ちゃんはとってもかわいいですし、スキンシップはとっても重要なことです。
なので、この問題は少し難しいところがありますが、パパやママが、きちんと虫歯菌のケアを行っていれば、赤ちゃんに虫歯菌が感染してしまう可能性も減ります。
赤ちゃんのためにも、きちんと虫歯予防、虫歯菌の除去を行っていきたいですね!