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赤ちゃんと産後ママの熱中症は要注意!

ここ何年も、毎年『今年の夏は記録的な猛暑になるでしょう。』というセリフは聞き飽きるほどですよね。

 

こんな夏の暑さは、赤ちゃんにとってもママにとっても危険な事だらけです。

 

夏バテや脱水症状、家の中でもなってしまう熱中症や日射病・・・命に関わりかねないものもあります。

 

ママにも赤ちゃんにも危険な夏を快適に乗り切るためのコツや工夫を一緒に考えて行きたいと思います。

 

熱中症は何度から?赤ちゃんの体温との関係

熱中症の危険性がある温度は、体温が高い赤ちゃんにとっては大人よりも低めです。

 

赤ちゃんにとって熱中症や脱水症状などの危険がない快適な室温は18度~26度までと言われています。

 

大人にとっては、気持ち低めに感じるくらいの室温が快適な気温なんですね。

 

湿度の方は、40~60%くらいが快適な湿度となっています。

 

赤ちゃんは熱中症になりやすい?

赤ちゃんは熱中症になりやすいというのはご存じでしたか?

 

夏の暑さは、赤ちゃんにとってはとても厄介なものなんですよ。

 

その理由は大きく分けて2つあります。

 

赤ちゃんはもともと体温が高め

赤ちゃんは、大人よりも平均で0.5~1.0度は体温が高めです。

 

赤ちゃんは、生まれてから1年くらいで、倍くらいの大きさに成長します。

 

そのために、ママの母乳やミルク、離乳食から摂った栄養をしっかり身体中にめぐらせることができるようにするため血流が活発なんですね。

 

そのため、体温が高い赤ちゃんにとっては夏の暑さは苦手なものなんですよ。

 

赤ちゃんは体温調節が苦手

赤ちゃんは、大人と違って身体が小さい分だけ、身体の表面積がちいさく体温調節が上手に出来ません。

 

汗はたくさんかくのですが、放熱が上手く出来ないため、汗が冷やされない限りは、体温が下がりません。

 

また、赤ちゃんは肌がとてもデリケートで、かいた汗で肌が負けてしまい、汗疹(あせも)が出来たり、赤くなったりしてしまいます。

 

そのため、赤ちゃんにとっては夏の暑さは、かなり不快な状況なんですね。

 

ママの熱中症も危険

産後の授乳中のママにとっても夏の熱中症は危険な病気です。

 

また、熱中症だけではなく、汗のかきすぎによる水分不足は、そのまま母乳の質に関わります。

 

さらに、産後半年以内のママにとっては、身体の水分不足は血液のめぐりも悪くなります。

 

というのは、お産の重さにもよりますが、相当量の出血があるため、産後半年以内のママは基本的に貧血気味だからです。

 

おまけに、完母で育てているママは、赤ちゃんに与える母乳を作るためにも血液が使われます。

 

赤ちゃんが胎内にいないというだけで、栄養や水分が赤ちゃん優先に使われてしまう状況は妊娠中となんら変わりがありません。

 

そんな産後すぐのママにとって夏を乗り切るポイントは

 

  • 水分補給
  • 適温で過ごす事
  • 栄養補給

 

この3つがとにかく重要です。

 

栄養補給は、ママ自身の身体のお産からの回復と赤ちゃんにあげる母乳の質のため。

 

水分補給と適温で過ごす事は、ママ自身が熱中症や脱水症状にならないため。

 

ママが倒れてしまえば、ママしか頼れる存在のない赤ちゃんにとっては死活問題なんですね。

 

こればかりはパパがどんなに頑張っても変えられない事実です。

 

ここまで、赤ちゃんとママの熱中症や夏バテ、脱水症状などの危険性を一緒に見て来ました。

 

次に、ママと赤ちゃんが夏を快適に乗り切るためのエアコンの使い方と、その他にもいろいろ快適な過ごし方のコツを見て行きましょう。

 

エアコンの使い方と冷やし過ぎないコツ

ママと赤ちゃんにとって夏の暑さは大敵なのは、ここまで一緒に見てきた通りです。

 

しかしながら、夏の寝苦しい夜に寝やすくするためと言っても、エアコンの点けっぱなしや冷やし過ぎは避けたいところです。

 

というのも、赤ちゃんはまだまだ免疫力が充分についていませんし、ママもお産で体力を使い果たしたばかりの半年以内は、免疫寛容と言ってホルモンバランスの変化の時期にあるからです。

 

夏風邪やインフルエンザ、肺炎など、ママにとっても赤ちゃんにとっても命に関わりかねない病気の危険性があるのが夏なんですよ。
そこで、エアコンの使い方としては

 

  • 温度設定は26度くらいを上限にする
  • 運転切り替えは冷房ではなく除湿にする
  • タイマー機能で寝付いた1~2時間後にはOFFになるようにする

 

エアコンの冷気は確かに適温を保つためには便利なものですが、問題は温度ではありません。

 

というのも、エアコンから出る冷気は乾燥しているんです。

 

エアコンの乾燥した冷気は、喉や鼻の粘膜にいる免疫細胞が活躍しにくい状況になってしまいます。

 

ママの身体は、前述の通り免疫寛容が起こっている可能性がありますし、赤ちゃんは免疫機能が充分に働いていません。

 

そういった状態で、エアコンの吹き出し口に雑菌が付いているエアコンからの乾燥した冷気はとても危険なんですね。
夏の寝苦しい夜の過ごし方も、エアコンに頼り切らないものを考える必要も出て来ます。

 

  • エアコンで一旦適温まで下げたら電源OFF
  • 扇風機などで空気循環をさせる
  • 冷感マットなど寝やすくなるアイテムを使う

 

こういった工夫も必要になってくるかもしれません。

 

少なくとも、夜にちゃんと眠れるようにしておけば、ママの身体の疲れも取れますし、赤ちゃんにとっても、お昼寝はほどほどに、夜はしっかり寝るという生活リズムも出来上がります。

 

日中のエアコンの使い方も工夫が必要

夏のエアコンの使い方は夜も大切ですが、昼間の暑さを乗り切るためにもっと大切です。

 

年配の方が日中に部屋にいて熱中症や日射病になって命を落としたというニュースは聞いた事がありませんか?

 

冒頭で、赤ちゃんにとっての適温は18度~26度とお話ししましたが、温度だけではなく、窓から差し込む光にも注意が必要です。
窓から差し込む夏の日中の太陽光は、日射病の危険性があります。

 

なので、赤ちゃんがお昼寝をするベッドは直射日光が当たらない場所にセッティングしましょう。
また、赤ちゃんは泣くことでしか、自分の身体の変調を知らせる方法がありません。

 

ママも疲れがたまっているため、赤ちゃんがお昼寝をしているタイミングが疲れを取るわずかなチャンスです。

 

常に気を張って赤ちゃんの様子を見張っているばかりでは疲れ切ってしまうので、適度に休めるようにしましょう。

 

そのためには、窓に『すだれ』を掛けたり、カーテンを利用して適度に遮光して温度や湿度が上がり過ぎることを防いで、赤ちゃんと一緒にお昼寝をしましょう。

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