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ロタウィルスワクチンはどうする?もっと詳しく知りたい!

お産が終わって赤ちゃんを育て始めると、本当にわからないことだらけになってしまう方も多いと思います。
特に初産の方の場合は初めて聞くような名前のための赤ちゃんに受けさせなければならない予防接種やワクチン注射等の名前を言われて「え!なにそれ?」となってしまうこともあるのではないでしょうか。

 

このページではそんな赤ちゃんのための予防接種のうちの1つであるロタウィルスの予防接種についてご紹介したいと思います。知っておけば、急に言われて「なにそれ?」ってなることもないと思います。

 

では早速、一緒に見ていきましょう。

ロタウィルスって何?

ロタウィルス感染症というのが正式な名前なのですが、ロタウィルスとは、乳幼児を始めとする子供に多い急性胃腸炎を引き起こす感染症なんです。
ロタウィルスの感染症が増える時期というのは2月から3月にかけて。他のウイルス性胃腸炎に比べて下痢や嘔吐の症状が強く出てしまうことが多く、入院が必要となる赤ちゃんや子供の急性胃腸炎の原因のうちの50%を占めると言われているんだそうです。

 

大人も感染するロタウィルスなのですが、大人の場合は免疫システムがきちっとできているため、通常はほとんど重症化することがなくちょっとお腹がゆるくなる位で済んでしまうことが多くロタウィルスに感染していることすら気づかないといった方もいらっしゃるようです。

 

ですが、先ほどご紹介した通り赤ちゃんや子供にとっては入院が必要になる急性胃腸炎を発症するウィルスの50%がロタウィルスなので、赤ちゃんのためには絶対に受けておかなければいけない予防接種なんですね。が必要になる急性胃腸炎を発症するウィルスの50%がロタウィルスなので、赤ちゃんのためには絶対に受けておかなければいけない予防接種なんですね。

 

ロタウィルスの予防接種ってどんなの?

ロタウィルスの予防接種には2種類があります。
ロタリックスとロタテックという2つのワクチンですが、どちらのワクチンも飲むタイプの予防接種で注射をすることはありません。

 

この2つのワクチンのどちらかを受けるという形になりますので、どちらかをママに選んでもらうという病院が多いので
その時に迷わないように、どちらが良いかを決めておくと良いでしょう。

ロタリックス

ロタリックスは、生後2回に分けて行う予防接種です。
ウィルスの種類がロタウィルスの1種類だけでこれを1価型ワクチンとなっています。内容量は1.5mlです。
ロタウィルスの毒性を弱めて、より強い抗体を身体の中でしっかり作れるように調整されているのが特徴です。
ですが、ロタウィルスだけではなく似たような種類の腸炎ウィルスの抗体全般を作ることができます。
生後6週目から受けることができて1回目は20周目までに受けないといけません。そして2回目は生後10周目から、生後24週目まで受けることになっています。
予防接種ですから、当然ながらロタウィルスを意図的に弱らせたものを注射で摂取することになりますね。

 

ロタテック

ロタテックは、3回の予防接種が必要です。
こちらはロタウィルスの他に4種類のウィルスが弱められたものが含まれている『5価型』ワクチンで、その分ひとつずつのウィルスが少なくなってしまわないように内容量が2mlとなっています。
ロタテックの予防接種時期は1回目が生後6週目から受けることができ24週目までに受けることになっています。
2回目は、生後10周から28週目まで。そして3回目は、生後14週目から生後32週目までとなっています。

 

ロタリックスもロタテックも、生後24週目までが1回目の基準となっていますから、こう考えると約半年位までに受ける予防接種なんですね。
また、インフルエンザワクチンなのと同じように受けるか受けないかの決断は任意で行うことができます。もちろん受けないというのも可能です。

 

ただし、赤ちゃんがロタウィルスに感染してしまうと、重症化しやすいというのが難点ですので、安全を考えるならばロタウィルスの予防接種は受けておいた方が良いでしょう。

 

またロタウィルスに感染してしまったことで脳炎にかかってしまったり、将来にわたって障害が残る脳症が起こってしまったりすることもあるんだそうです。
場合によっては下痢や嘔吐を伴なわないわかりにくいロタウィルスもあり、その場合に重症化して脳炎や脳症を引き起こすケースもあり、
朝一緒にお出かけした時は全く何ともなかったのに夜になって帰ってきたら「意識不明の渋滞」といったことも起こるのがロタウィルスの怖いところなんですね。

 

そう考えるとロタウィルス予防接種は受けておいた方が良いものと言えるでしょう。

 

ロタウィルス予防接種はいくら?

ロタウィルスの予防接種は、基本的に自費で受けなければいけません。
先ほどもご紹介した通りロタリックスとロタテックの2種類がありますのでその両方の金額をご紹介します。
ただし地方自治体によっては助成金がつく場合がありますので、お住まいの地域の役場に問い合わせてみて下さい。

 

ロタリックスの金額

1回= 1万2,000円から1万5,000円
2回目まで合計で2万4,000円から30,000円となります。

 

ロタテックの金額

1回= 8,000円から1万円
3回合計の金額が2万4,000円から30,000円となっています。

 

合計金額はどちらも同じとなっているのでこれが相場となっています。

 

ロタウィルスワクチンに副作用ってある?

ロタウィルスワクチンの副作用が気になりますよね。
予防接種は、あくまでもそのウィルスを弱体化させたものを摂取することで、そのウィルスに対しての抗体を作ってしまう事です。
抗体が作られるためにはいちどそのウィルスから攻撃を受けなければいけません。

 

ですが、感染力の強さをを弱めたり、菌の毒性そのものを弱めたりしてあるので、重症化することなく回復することで抗体ができあがってロタウィルスに備える身体ができあがるということですね。
ロタウィルス予防接種の主に副作用は・・・

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 発熱
  • 咳き込み
  • ぐずり

などの副作用があります。
ですがこれらの副作用は、決して恐れるようなものではありません。赤ちゃんの小さな体の中で、意図的に弱められたロタウィルスと必死に戦っている結果として起こる症状です。
ロタウィルスは感染力が強く、いちどかかってしまうと激しい嘔吐下痢を伴うのが特徴です。特に下痢は数日続いてしまい米のとぎ汁のような水曜便を繰り返し脱水症を起こすことも少なくないんだそうです。
点滴が必要になってくるため入院治療を受けなければならない場合も出てきます。

 

そのためWHO(世界保健機構)では、子供が摂取すべき最重要ワクチンの1つに位置づけられています。

 

というのも、日本ではロタウィルスに感染して死亡する赤ちゃんや子供はほとんどいませんが、
世界的に見ると2014年で34万5千人の乳幼児や子供がロタウィルスで亡くなっているという事実があるからです。

 

では、それほど恐ろしいロタウィルスがなぜ日本ではほとんど注目されることがないほどになっているのかというと、
戦後から近代の衛生基準の上がり方やそのための技術、そして関係者全員の血がにじむほどの努力があって
『日本の衛生基準は世界一(しかも2位に圧倒的な差をつけた)』と言われているからなんだそうです。

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