産後の授乳中の貧血を改善!3つのコツと考えるべき栄養素

もともと女性は生理周期の経血の排出もあり、貧血になりやすいと言われていますよね。
ですが、産後の授乳中や育児中に疲れもある中で、貧血の立ちくらみや体調不良を感じながら、でも子育ては待ったなしで毎日の中で過ごすというのは本当につらいものです。

 

そこでこのページでは、産後の授乳中に起こりやすい貧血の症状や原因、その改善のためのコツを詳しく見て行きたいと思います。
まずは、産後のわりと早い産褥期から起こる貧血がどういったものなのかという点から見て行きましょう。

産褥期・授乳中の貧血とは

冒頭でも触れたとおり、もともと女性は生理周期の影響から貧血になりやすいと言われています。
しかし、産後すぐの産褥期の貧血は通常時の貧血とはちょっと事情が変わってくるようなのです。

 

一般的に女性がなりやすい貧血は「鉄欠乏性貧血」という鉄分不足で起こるものです。
この点に関しては、もともと貧血に悩まされてきた経験がある方なら鉄分補給が改善のカギになることはご存じの方も多いかと思います。
ところが、産後のわりと早い時期である産褥期の貧血は、栄養バランスの乱れによる悪性貧血の症状がでていることも考えられるのです。
通常の貧血はヘモグロビン(赤血球)が栄養素や酸素を身体中に運ぶために必要な鉄分が不足することによって起こりますが、悪性貧血の場合は鉄分不足だけが原因というわけではないんです。
ですので、病院で鉄剤を処方してもらうだけでは改善できない場合も出てきます。ですが、悪性貧血自体をご存じない方もいらっしゃるかと思います。そこでまずは、貧血の種類のひとつである悪性貧血とはどういったものなのかというところから見て行きたいと思います。

鉄欠乏性貧血と悪性貧血の違い

鉄欠乏性貧血と悪性貧血の違いは、先ほど軽く触れたとおり鉄分不足だけが原因ではないという部分が最大の違いです。

 

一般的にもともと女性がなりやすい鉄欠乏性貧血は「その名前の通り鉄分不足からなる貧血」ですが、悪性貧血とは血液を作るために必要な葉酸とビタミンB12が不足していることからなる貧血です。

 

なぜ産褥期や授乳中にこういった悪性貧血になりやすいのかというと、お産で傷付いた身体の回復と母乳を作るために血液が使われるために血液の中の主成分であるタンパク質やそれらを構成するビタミンB12と葉酸が不足しがちになってしまうからです。

 

そのため、悪性貧血を改善するには鉄分だけではなく、葉酸とビタミンB12が必要になるというわけなんですね。
一般的に鉄欠乏性貧血は立ちくらみや疲れやすさ、身体のだるさといった症状が主なものになりますが、悪性貧血の場合はそれらの症状に加えて、耳鳴り、寒気(悪寒)、神経細胞や上皮細胞の細胞分裂に関わる栄養素であることから舌炎による舌の先端や付け根の痛みを感じる方は悪性貧血の疑いが強いと考えられます。

産褥期や授乳中特有の悪性貧血の原因

産後の産褥期や授乳中に悪性貧血が起こりやすい理由としては、先ほどもご紹介した葉酸やビタミンB12が不足しがちになってしまう他にも、妊娠中のホルモンバランスの変化によって身体中の水分が子宮に集められる性質によるものもあります。

 

妊娠中に水分不足から便秘になってしまい、それが産後も引き続き便秘に悩まされる原因になってしまうケースはたくさんありますが、この妊娠中から産後特有の状況で腸内環境が悪化して腸内細菌が悪玉菌優位に傾いてしまうことも原因のひとつとして考えられるようになりました。

 

悪性貧血はこれまで、胃がんや悪性腫瘍などの影響で胃で分泌される内因子の分泌量低下によって悪性貧血が起こると言われてきましたが、つい最近になって悪性貧血の原因に腸内細菌も関わっていることが判明したため、考え方も変わってきているようです。

 

つまり、妊娠と産後の産褥期の体内環境の激変自体が悪性貧血の原因になりやすいということも見直されて来ているということなんですね。

産後の貧血改善のポイント3つ

ここまで、産後の産褥期や授乳中に起こりやすい貧血による体調不良の原因として「悪性貧血の可能性もあり得る」ということを見て来ましたがいかがでしたでしょうか。

 

ここまでお話しさせていただいたことをもう一度まとめるという意味で産後の貧血改善のための3つのポイントを一緒に見て行きたいと思います。

貧血の種類を見極める

産後の貧血改善のポイントとしてまず一番最初に大切になってくることは、自分自身の体調不良の原因が鉄欠乏性貧血なのか、悪性貧血によるものなのか「貧血の種類」を見極めることと言えるでしょう。

 

もともと貧血気味の女性の場合は産後の貧血を「また以前のわたしの貧血症状のようなものかな・・・」と早合点してしまいがちで、それが正確な対処を難しくしてしまう原因にもなります。

 

産後の産褥期や授乳中に感じている立ちくらみや疲れやすさなどの症状以外にも舌炎や肌の炎症などのいろいろな症状が併発している場合は悪性貧血を疑ってみるということも必要になってきます。

 

もし、以前から鉄剤の処方などもされていて鉄欠乏性貧血と勘違いしやすい方の場合は特に注意が必要になってくると言えるのではないかと思います。
その上で、鉄欠乏性貧血であれば、鉄剤の処方をしてもらうことや食生活の中で鉄分の摂取をするためにひじきなどの鉄分が豊富に摂れる食材を適切に食べられる献立の食事を心がけることや鉄分の吸収を助けるためにビタミンCを積極的にとることも大切になってきます。

 

また、悪性貧血の場合は鉄分補給も大切ですが、それだけでは改善出来ない可能性が高いため、葉酸とビタミンB12を摂取することが大切になってきます。

育児中のストレスや疲れ軽減も大切

産後の貧血症状の改善には、育児中に感じるストレスや疲れを解消することも2つめのポイントとして大切になります。

 

育児中に感じるストレスや睡眠不足も貧血のによる立ちくらみや疲れやすさなどの体調不良を「より強調されて強く感じてしまう原因のひとつ」でもあるため、今自分自身が感じている体調の悪さを相談したり、休息をしっかりとれるようにするため家事や育児の作業負担を分担することも大切になってきます。

 

こういった「自分の身体をちゃんと休ませること」も産後の貧血を改善するためには欠かせないんですよ。
もし、こういった育児中の負担軽減や疲れを解消することや病院に行くことも難しい状況の場合について、次の段落では3つめのポイントとしてもうひとつの方法を見て行きましょう。

産後の貧血改善のための栄養補給

産後に起こりやすい貧血を改善するためのポイントとしては、やはり栄養補給のバランスが取れているのかどうかが大切になってきます。
特に産褥期の場合(産後半年以内の授乳期とも重なる時期)では、鉄分や葉酸、ビタミンB12の貧血改善に必須な栄養素をバランスよく補給することが大切です。
というのも、特に葉酸については産褥期の身体の回復に必須な栄養素であることが分かっており、その葉酸が血液に対しても質、量ともに向上させるためにビタミンB12が必須になるからです。
血液の質を向上させるためには鉄分が重要ですが、二つあわせて「造血ビタミン」と呼ばれる葉酸とビタミンB12は、血液の量を向上させることで貧血の改善に必要になってくるんですね。
葉酸は前述の産後の産褥期や授乳期では、妊娠中の次に葉酸の必要量が多い時期で、厚生労働省の推奨摂取量も妊娠中の400μg~450μgに対して、300~350μgが推奨摂取量とされています。

 

また、妊娠前の通常時では200~240μgが推奨摂取量となっているため、通常時から比べると産後で1.3倍、妊娠中なら1.8倍ほどの葉酸の摂取量が必要になるという事になるのですが、その分ビタミンB12や鉄分も同じようにバランスよく補給することが大切になります。
こういった「バランスの良い栄養補給」を普段の食生活でも心がけたり、ストレスや疲れを溜め込まないようにするということも産後の貧血を改善するためのポイントになってくるので、こういった部分が難しく感じる場合は、栄養補給の部分はサプリメントを使ったり、産後の育児中のストレスや疲れを溜め込まないために家事や育児の分担などもやれるように話し合っていきたいですね。

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