産後すぐは『うつ』に注意!葉酸摂取で楽しい子育てを!
産後の葉酸不足は『産後うつ』や『育児ノイローゼ』の危険性が高まってしまうのはご存じですか?
産後は、特に初めての経験であれば、慣れない育児や、
これからの金銭的な不安など、様々なストレスから、産後にストレスを抱えてしまうママが多いんです。
そのため、産後うつや育児ノイローゼなどの精神的な病気になってしまうママもおられます。
また、そんな状況であるにも関わらず、旦那さんは気が向いた時しか、子育てに参加しようとしない・・・
そのような旦那さんもいるのは事実です。
初産の方なら初めての事だらけですし、
産後3ヵ月以内だと自分自身の身体の回復と赤ちゃんへの授乳間隔も短く
睡眠時間がなかなか確保できないなど・・・ストレスを真正面から受け止めなければなりません。
このような状況にある産後のママが『産後にうつになりやすい』と言われるのも無理はありません。
そして、そんな産後のうつ病にとても効果的だと言われているのが『葉酸』なんです。
このページでは、産後うつの予防に葉酸が必要な理由やどのように摂るのが良いのか、
また葉酸を摂るべき量や安全性は?といった疑問を解消できるように詳しく見て行きたいと思います。
産後のママの身体と葉酸不足の関係
産後すぐの1ヵ月目~3ヶ月目頃に『産後うつの危険性が高い』と言われています。
この時期を、健康的な身体の内側の巡りを作るために葉酸が欠かせないんです。
この理由は、葉酸は血液を作ったり、遺伝子の設計図に沿って細胞を増殖させる働きがあるため。
このような葉酸の働きがママの身体の中で必要な理由は、
その理由は、お産のダメージから身体が回復する最中であること。
さらに、ホルモンバランスも女性ホルモンの分泌が胎盤から卵巣に戻るための期間です。
このような大きな変化に加えて、ホルモンバランスによって自律神経も刺激されるタイミングなので
『精神的に不安定な状態にある方が多い』と言えます。
ベテランの助産師さんによると『お産で負う身体のダメージは交通事故のほうがマシ』と言われるほど。
そのため、産後の1ヵ月健診までの期間は『産褥初期』とも呼ばれます。
この時期は、悪露の排出や赤ちゃんの成長に合わせて大きくなった子宮のサイズがもとに戻ったり
お産で傷ついた子宮内壁が回復したり、ホルモンバランスが戻ったり、骨盤矯正の初期段階であったり・・・
とにかく、とてもめまぐるしい変化が起こります。
その変化は妊娠中の変化の速さとは比べものにならないくらいです。
また、ホルモンバランスの変化が自律神経を刺激して心のバランスの乱れやすい時期とも言われており、
普段以上にストレスや不安からのダメージを受けやすいんですよ。
葉酸をしっかり摂ることが大切な理由はお分かり頂けたかと思います。
次に、このページのメインテーマである『産後うつの予防や改善に葉酸が良い理由』を一緒に見て行きましょう。
産後うつ予防に葉酸が良い理由
葉酸は妊娠中に妊婦健診で病院で説明を受けた方もいらっしゃるかも知れませんが、
造血、細胞増殖、神経伝達の正常化(ホルモン物質の生成)にも関わっているということがわかっているそうです。
国立国際医療研究センターの発表によると、
葉酸のうつ病に対する予防や改善効果は次のようなこととされています。
- 葉酸は脳の神経系に働きかける栄養素であること。
- 葉酸摂取によって抗うつ剤の『うつ改善効果』が60%⇒90%へと上昇
- うつ病患者の1ヵ月間の食生活を調べたところ8割の方で『葉酸不足』が判明
- 心療内科では、葉酸摂取でうつ病による社会格差の是正に効果が期待できるとのこと
(妊娠中の胎児の無脳症を防ぐ効果を見ても明らか)
このような発表からも、産後のうつ病に予防や改善に葉酸が深く関わっていることが分かりますね。
また、前段の産後のママの身体の回復や赤ちゃんの順調な成長にも関わっていることが判明しているため
葉酸はうつ病の予防や改善はもちろん、健康的で楽しい産後の子育て生活のために欠かせない栄養素と言えそうですね。
葉酸はどのように摂取すれば良い?
産後うつの予防や健康的に子育てを行うために、葉酸が効果的な働きがあることは、ここまでご紹介してきた通りです。
ですが、ただたくさんに葉酸を摂取すれば良いというわけではありません。
葉酸の1日の摂取量は『340μg(マイクログラム)』という数値が厚生労働省の推奨値として公表されています。
妊娠中は『1日あたり480μg』の葉酸摂取が推奨されており、
理由は赤ちゃんの二分脊椎症(にぶんせきついしょう)という先天的な奇形を防ぐためです。
しかしながら、それと同時に葉酸の過剰摂取による『葉酸過敏症』という副作用があることも分かっています。
葉酸過敏症になってしまう摂取量の基準値は『1,000~10,000μg』(1mg~10mg相当)とされています。
1日や2日、葉酸を過剰摂取したからと言って絶対になってしまうというものではありませんが、
無用なリスクを避けたほうが良いのは間違いありませんよね。
葉酸は緑黄色野菜の葉っぱに含まれており、ホウレン草から発見されたビタミンB群のひとつです。
しかしながら、葉酸は水溶性ビタミンという性質も持っています。
そのため、加熱や水にさらす、ゆでるといった調理に弱いんですよ。
たとえばホウレン草からどのくらい摂れるかということは分かっていますが
『調理法次第では安定して安全に摂るのが難しい』という欠点があります。
そこで活躍するのが葉酸サプリメントです。
葉酸サプリメントであれば、葉酸を必要量を必要なタイミングで摂ることができます。
妊娠中に必要量がしっかり摂れる葉酸サプリを使っておられた方なら、そのまま利用して頂いて大丈夫ですよ。
さらに、葉酸サプリメントの良いところは、葉酸の吸収率です。
イメージ的には食事から摂取する栄養素の方が安全で吸収率も良いように思われるかも知れませんが、
前述の通りの不安定さの欠点もあり、
吸収率においては『モノグルタミン酸型葉酸』という優れた形で摂ることができないため、葉酸サプリで摂ることが良いとされています。
また、身近な野菜から摂れるため、近所のスーパーで買える野菜でも摂ることができますが、
それらの残留農薬の危険性も考えると、安全性でも葉酸サプリのほうが良いということになるんですね。
葉酸を摂取する効果的なタイミング
人間の体はよくできていて、摂取した栄養素を効率よく吸収してくれるタイミングと、そうでないタイミングがあります。
では、どのタイミングが効率よく吸収してくれるのかというと“空腹時”です。
人間の体は空腹になっているとその時に摂取した栄養素を効率よく体内に吸収する働きがあります。
なのでお腹が空いているときに葉酸サプリメントを飲むと、葉酸サプリに含まれている体にとって
うれしい成分を吸収してくれるため、より効果を発揮してくれる確率が上がっていきます。
逆に、食後などの満腹な時にサプリメントを摂取しても、
良い成分の吸収率が下がってしまうため、葉酸サプリに求める効果を
思うように発揮できない場合もあります。
このように、摂取するタイミングというのがとても大切になってくるので、
もし葉酸を摂取するという形はこのタイミングの話を思い出してくださいね!
産後に葉酸を摂って健康的なママになろう!
このページでは、産後のうつ病に葉酸が良いというお話をさせて頂きました。
産後に葉酸をきちんと摂るべきと言われているのには、他にも理由があるんですよ。
では、さっそくその理由を見て行きましょう。
母体の回復
中でも特に出産の際の子宮に負ったダメージの回復に効果を発揮します。
体はダメージを受けると、細胞分裂を繰り返して新陳代謝によって回復していきます。
葉酸は、骨髄で赤血球を作り出す他にも、DNAの遺伝子情報に沿って、正確にタンパク質やアミノ酸を配置する働きがあります。
栄養を摂ったとしても、葉酸が不足していると身体のダメージ回復が思うように進まなくなる可能性があるんですよ。
ママの身体は、お産によるダメージの回復のために『産褥期(さんじょくき)』や『床上げ』と呼ばれる時期があります。
産褥期のママの正しい身体の回復を助けてくれる働きがあるのが葉酸なんですね。
赤ちゃんの成長
葉酸は体の中でさまざまな働きをしてくれるうれしい成分ですが、『母乳作り』にも深く関わっています。
母乳はママの血液で作られていますが、葉酸はビタミンB12と一緒に血液を作る作用も持っているため『造血ビタミン』とも呼ばれています。
葉酸不足は、ママの血液の質の低下につながるため、母乳の質も低下してしまう恐れがあります。
そのため、最近は市販の粉ミルクにも、葉酸が含まれているものがほとんどなんですよ。
ママの身体の回復だけではなく、赤ちゃんの順調に育つためにも葉酸は欠かせない栄養素なんですね。
産後うつと葉酸の摂り方まとめ
このページでは、産後に葉酸を摂取することの重要性等についてまとめてきましたが、いつまで摂取すれば良いのか?という疑問もあるかと思います。
このページでまとめた内容から行くと、特に母体の回復が落ち着くまで、赤ちゃんの授乳が終わるまでは最低でも毎日適切な量を摂り続けていきたいと言われています。
ただ、そもそも葉酸は私たち人間にとって、とても嬉しい働きをしてくれる成分なので、可能であれば、これから先も葉酸を摂取していく習慣はあった方が良いに越した事はありませんね♪