産後の便秘に効果的な酸化マグネシウム|効果や飲み方まとめ
産後の子育て中や授乳中に便秘になってしまうママさんはたくさんおられます。
また、お産が終わって体力を使い果たしているママさんにとって、産後の産褥期の便秘はとてもつらいものです。
- 会陰切開や会陰裂傷の傷口が開くないか心配・・・
- 痔になってしまって痛い円座クッションが手離せないのに便秘が・・・
- 便秘をちゃんと治すために薬を使いたいけど副作用が心配・・・
このような悩みを抱えているママさんはとても多いんです。
このページではそんな産後の子育て中や授乳中のママに効果的な
酸化マグネシウムの便秘薬の飲み方や便秘解消のためのコツについて一緒に詳しく見ていきたいと思います。
産後の授乳中・子育て中の便秘の原因
産後の便秘の原因は、大きく分けると3つの要素があります。
- 母乳を作るための体内の水分不足
- 睡眠不足や疲れ、ストレスによる自律神経の乱れ
- 産褥期の方は会陰切開や裂傷の傷が気になり便意を我慢してしまう
このような3つの理由が重なることによって、産後のママは
妊娠中の妊婦さん以上に便秘になりやすいと言われているんですよ。
こういった、産後のママの便秘には、
酸化マグネシウムの働きで便を柔らかくすることで自然排便を促す『酸化マグネシウムの便秘薬』がとても効果的と言われています。
そもそも、便秘のいちばん大きな原因として体内の水分不足があるのですが、
母乳の原料はママの体内の水分です。
血液から栄養を持っていくために、ママの体内は常に栄養バランスが乱れやすい状態で過ごさなければならないんです。
また、産後すぐの授乳中は、頻繁な(長くても2~3時間おき)授乳もありますし、
卒乳が近い時期でも寝不足やストレスが大変な時期は続きます。
ストレスと睡眠不足も便秘の原因になってしまうのは、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう=便を送り出す腸の動き)が鈍ってしまうからです。
そのため、妊娠中以上に便秘になりやすい条件が揃ってしまっているのが産後の授乳中のママなんです。
酸化マグネシウムの効果
酸化マグネシウムの効果は、便秘の原因になっているお腹の朝の中で
固まっている宿便に対して、水分を集めてきて自然排便を促すというものです。
そのため腸を刺激する市販の便秘薬夜下剤と違って、
腹痛を起こしたり、または過度に効きすぎて下痢になってしまったりという副作用がない便秘薬として知られています。
産後の子育て中や授乳中に便秘になってしまうというママさんにとっては心強い味方ということは言えます。
また、作用自体が穏やかであるため、飲んでもすぐに効かないと感じる方もおられます。
ですが、それでも酸化マグネシウム便秘薬を選ぶ方がいる理由は・・・
- 低刺激で腹痛がないと言われている
- 酸化マグネシウムは腸管から吸収されず血液に影響を与えない
この2点の理由が酸化マグネシウム便秘薬を選ぶ方が多い理由なんですね。
酸化マグネシウムの便秘薬の飲み方の注意点
酸化マグネシウムの便秘薬で有名なものはマグミットいやマグラックスと言ったものです。
基本的には病院で処方される薬となっています。
また、酸化マグネシウムが主成分でできている便秘薬には、
酸化マグネシウムのいちにちの摂取量の上限である2,000ミリグラムを超えないように服用するというのが条件となっています。
そのため、マグミットやマグラックスには、酸化マグネシウムの含有量によって種類が分けられています。
- ・250mg
- ・330mg
- ・500mg
この3種類の中で酸化マグネシウムの含有量が多くなればなるほど、
重度の便秘患者に対して処方される便秘薬ということになります。
いずれの場合も1日の上限である酸化マグネシウムの2,000ミリグラムという
摂取量を超えないように飲むということが条件になります。
仮に500ミリグラム配合の酸化マグネシウムの便秘薬を処方された場合は
1日に4粒を食前に飲むという飲み方や、食後すぐに300ミリリットルのお水と一緒に飲むといった飲み方をすることになります。
ただし、どちらにしても身体が水分不足になってしまうと酸化マグネシウムの作用が半減してしまいます。
これは、便秘解消のための酸化マグネシウムの働きが『水分を集めてきて便を柔らかくする』ことですから
便を柔らかくするための原料になる水分が不足している状態では効力を発揮できないんですね。
酸化マグネシウムの便秘薬はどこで手に入るの?
酸化マグネシウムの便秘薬は、先ほども軽く触れましたが基本的には病院で処方される便秘薬となります。
そのため、便秘の悩みで病院に受診しない限りは処方箋をもらうことができません。
最近では、処方箋さえもらえれば、調剤薬局がセットになっているドラッグストアなどでもTポイントなどを貯めながら
酸化マグネシウムの便秘薬を購入することもできます。
しかしながら、どちらにしても病院で処方された処方箋が必要になりますね。
市販の酸化マグネシウムの便秘薬はないの?
先ほど、酸化マグネシウム便秘薬は病院での処方箋が必要とご紹介しましたが、
今は『酸化マグネシウムE便秘薬』という市販薬がドラッグストアでも販売されるようになりました。
こちらの、酸化マグネシウムE便秘薬は、6錠で1日の酸化マグネシウム摂取量の上限である2000mgが摂取できます。
なので、酸化マグネシウムの便秘薬の市販品をお求めの方は、ドラッグストアや薬局の店頭で尋ねてみるか
通販でも、LOHACOやamazonでも購入出来るようなので、調べてみてはいかがでしょうか。
ただし、産後の便秘の根本原因は、母乳を体内で作るための水分不足やストレス、
睡眠不足などによる自律神経の乱れによるものです。
つまり、原因が完全に一つと断定してしまうのは危険です。
必ずしも酸化マグネシウムE便秘薬で便秘が解消されるとは言い切れないことはおさえておきましょうね。
酸化マグネシウムの便秘薬で効果を出す方法
酸化マグネシウムの便秘薬で効果を実感するためには、お水を多めに飲む事が条件になります。
ですが、冷たいお水をたくさん飲んでしまうと身体を冷やしてしまうので、
下痢を起こしてしまったり、腹痛を強く感じる場合もあるなど、副作用のように感じてしまう場合があります。
こうしたデメリットもあるのが酸化マグネシウム便秘薬の事実なんですね。
産後の便秘をもっと穏やかに改善する方法
産後の便秘をもっと穏やかに改善する方法もあります。
それは、乳酸菌を摂る方法です。
この方法のメリットは便秘改善を安全に行えるだけではなく、腸内環境も改善できるので
自律神経の乱れを改善する効果も期待できます。
なぜ、この方法をご紹介するのかというと
産後の授乳中のママの身体が抱えているストレスや睡眠不足の疲れも軽減できる効果が期待できるからです。
また、酸化マグネシウム便秘薬は単純に『今の便秘を改善・軽減する効果』はあるのですが
腸内環境を整えてリラックスホルモンのセロトニンを出させたり、免疫力を向上させて疲れやすさを改善することまでは出来ません。
こういった酸化マグネシウム便秘薬の短所をカバーできるのが乳酸菌を摂る方法なんですね。
さらにおすすめの方法として乳酸菌だけではなく、オリゴ糖の働きも合わせて免疫力向上もできる乳酸菌サプリもあるんですよ♪
産後に使うべきではない便秘薬
妊娠中から産後の授乳中にかけては『自分が口にしたものが赤ちゃんの命の素』になるため
何を口にするのも不安になってしまうのは無理もありません。
最後に、産後の子育て中に飲んではいけない腸刺激性の市販便秘薬の具体名を挙げておきます。
- タケダ漢方便秘薬
- 新ウィズワン
- ビューラック
そしてもう一つ。強刺激性の下剤も産後の授乳中は避けるべきです。
- ラキソベロン
- アローゼン
こちらの2つの下剤は神経組織に作用して腸の蠕動運動を活発化させるもので
個人差はありますが、強い腹痛を感じる場合があります。
また、こちらの2つの下剤は病院処方のものなので、市販薬ではありませんが
もし、万が一病院に便秘の相談に行った際にも処方されるようなことがないように刺激の強い下剤や便秘薬は欲しくないとはっきり伝えましょう。