産後の眼精疲労の原因と効果的なマッサージ
今までは眼精疲労に悩む事は特になかったのに子供を産んでから目が疲れやすい・・・
肩こりや背中の肩甲骨のあたりも痛い・・・
このような症状にお悩みではありませんか?
実は、産後はあることが理由で眼精疲労になりやすいといわれています。
眼精疲労は、赤ちゃんや自分自身の体の重大な問題に発展するような症状ではありませんが、
これを放っておいてしまうと、慢性的な首、肩のコリにまでつながってしまう恐れもあります。
ひどい場合だと、大幅に視力が低下してしまう方もおられます。
眼精疲労は、産後の子育て中にストレスになりますし、
視力低下だけではなく身体のダメージ回復を遅らせることにもなります。
そこでこのページでは、産後に眼精疲労になりやすい原因。
そして、眼精疲労改善のために試したいマッサージを紹介しています。
産後の眼精疲労改善に役立つ内容を特集していますので、
目の疲れにお悩みの方はきっと参考にしてみてください。
眼精疲労の仕組み
眼精疲労の仕組みは、目の筋肉とその周辺の血流がポイントになります。
私たちの目の周辺と言うのは、眼球の働きをサポートするために、筋肉や毛細血管などが複雑に張り巡らされています。
そして何かものを見ているときに無意識にその筋肉を動かし、毛細血管の血流を増やしていきます。
特に、ものをじーっと見たり変化が激しいものを見ていると、目の筋肉を頻繁に動かすことになります。
他の部分の筋肉でも同じことが言えますが、筋肉を駆使して使いすぎると、疲れたと感じるかと思います。
あの感覚が目にもあるようです。
それに加えて、目を使いすぎてまばたきが少なくなってしまうと、その分涙の分泌量が減ってしまい、眼球の表面が乾いていきます。
この状態だと余計に目が疲れやすくなるといわれています。
また、目の周辺の筋肉に疲労が溜まってしまうと、今度は目の周辺にある毛細血管の中を通血流が悪くなり、目そのものの機能が低下すると言う悪循環に陥るといわれています。
このようにして眼精疲労が悪化していきます。
産後に眼精疲労になりやすいのはなぜ?
眼精疲労になっていく仕組みは先ほどお伝えした通りですが、なぜ産後は眼精疲労の症状が出やすいのか?というのもまた疑問です。
それには
- 血液不足
- 自律神経の乱れ
この2つが大きく関係しているといわれています。
血液不足
妊娠中は赤ちゃんのためにたくさんの血液を送りました。そのため母体は貧血状態になりやすかったかと思います。
その状態で出産を迎えると大量の出血を伴うため、産後は一時的に血液が不足する状態になるといわれています。
そうなると体全体の血液が少なくなり、目の周辺の毛細血管まで血液を送ることが厳しくなります。
こうして血流が悪くなり、疲労感が増してしまいます。
特に完全母乳育児のままは、貧血になりやすいといわれているので要注意です。
なぜなら母乳は血液でできていますから、授乳をした直後は貧血や目の疲れを感じやすいといわれています。
なお、血液のほとんどが水分でできているため、こういった眼精疲労を少しでも軽減するためにも、授乳中の期間に必要な水分摂取量はきちんと摂取していきたいところです。
自律神経の乱れ
産後は授乳やおむつ替えなど、赤ちゃんのお世話が24時間休むことなく続いていきます。
このような生活だとママは十分に睡眠をとることができずに、常に気を張って集中した状態になります。
この状態のままは体内では交感神経と言う活動を司る神経が優位になります。
そしてリラックスするときに働いてくれる副交感神経がだんだんと弱くなっていくといわれています。
交感神経が活発になると、目のピント調節機能が低下してしまい、
スマートフォンや雑誌などで小さな文字を見るときに筋肉に負担がかかるので、疲労が増してしまうといわれています。
産後の眼精疲労に試したいマッサージ
産後の眼精疲労はこまめにマッサージを行い、普段から目の疲れをこまめに解消していくことが大切です。
これから、産後の眼精疲労に効果的なマッサージを3つ紹介していきたいと思います。
目の周辺のマッサージ
眼球ではなく目の周辺のマッサージも重要です。
このマッサージではこめかみにある頭痛や目の充血に効果のあるツボを刺激していきます。
これは1日に数回、3秒から5秒程度でも良いので、こめかみ付近を軽く揉みほぐしていきます。
次に目頭です。ここも1日に数回3秒程度優しく刺激していきます。
最後に下瞼の中心の骨の上あたりのツボです。ここを軽く押してみるだけでも眼精疲労には効果的だといわれています。
これらの目の周辺のマッサージを行う際の注意点としては、力を入れすぎないことです。
目の周辺はとてもデリケートで、神経や筋肉を痛めてしまわないためにも、力の入れすぎには充分注意をしたいところです。
また、手を清潔にすることも忘れてはいけません。
眼球体操
眼球体操では、目をぎゅっと閉じた状態からぱっと開いて視線を上下左右に5秒間隔で動かしていきます。
1セット15分間ほど続けていき、時間がある時は1日に何セットか行うのが好ましいといわれています。
眼球体操では、眼球とその周辺に滞ってしまった血流を促し、緊張状態にある筋肉などを柔軟にする効果があります。
目の周辺以外のマッサージ
目の周辺以外の眼精疲労マッサージでは、風池と言うツボを刺激します。
このツボは裏地の髪の毛の生え際あたり、首の外側の凹んだ部分にあります。
見つけたら風池に両方の親指の腹を当てて他の4本の指は頭を支えます。
親指を強めに10秒ずつ10回程度押し上げます。
それに加えて首と肩先の真ん中に位置するツボから体の中心に向かって、長く強めに刺激しながらマッサージを行います。
こういったマッサージも血流を改善するのに効果的で眼精疲労に良いといわれています。
どれも簡単にできるものですので、家事などの合間の休憩時間などに試してみてはいかがでしょうか。
その他の眼精疲労の改善方法
眼精疲労を改善するための方法は、何もマッサージに限られているわけではありません。
これから、先ほど紹介したマッサージ以外での眼精疲労を改善するためのポイントを紹介したいと思います。
マッサージに加えて取り入れることでより眼精疲労改善の効果を実感できるかと思います。
食事
産後の眼精疲労は、食事に気を配ることで改善効果が得られるといわれています。
なお、産後の眼精疲労の場合は、血液不足の影響が大きいため、血液を作るための鉄分を食物からたくさん取り入れることがポイントです。
その際は、赤身のお肉や野菜などがお勧めです。
なお、その際は豚のレバーや鶏のレバーなどがお勧めです。
これらはコンビニのおつまみコーナーに置いてやるところも多く、手軽に食べることができるので、
外出中に何を食べようか迷ったときは豚や鶏のレバーを食べてみてはいかがでしょうか。
目を休ませる
眼精疲労は目の疲れですので、やはり疲れた場合は休ませるのが1番効果的です。
特に今の時代は普通にしているだけでも目を使いすぎていると言うことを忘れてはいけません。
夜も明るい部屋で過ごし、テレビやスマートフォン、パソコンを長時間見ているとなかなか目が休まる時間がありません。
スマホ断食と言う言葉がありますが、スマートフォンを使いすぎている自覚がある方は、
スマートフォンを使わない時間を30分でも1時間でも設けると、その分目を休ませることが可能になります。