産後の生理は遅れるって本当?その答えと産後の生理についてまとめ
「産後の生理は遅れるって本当?」
↑こういった産後の生理の再会のタイミング等に関する悩みをネット上でよく見かけることがあります。
元々詳しく知らない形であれば、出産してから何ヶ月か経っても生理が来ない状態に異常を感じてしまったり、または、自分の知る限りではもう生理が来てもいいはずなのに。
といったような感じで、自分の知っている情報の通りに生理が来なくて不安になっている方もたくさんいらっしゃいます。
そこでこのページでは、産後の生理は遅れるって本当?この質問に対する答えと、それに関する産後の生理の再開について詳しくまとめていきたいと思います。
多くの方が産後の生理は再開が遅れる
正確には“産後の生理は遅れることが多い。”これが答えになります。
なお、一般的には産後4ヶ月以内に産後の生理が再開する場合が多いと言われているのですが、授乳期に赤ちゃんが母乳を吸う刺激によってママの脳下垂体の前葉からプロラクチンというホルモンが分泌され、これが卵巣の働きを抑え、女性ホルモンを分泌させないため産後は生理がなかあなか来ないという事があるんです。
この産後に生理がなかなか来ないという質問も多く寄せられるのですが、様々な理由があり、赤ちゃんのおっぱいへの刺激と云うのもその一つなんです。
個人差はありますが、産後の生理の再開は早い方で1、2ヶ月、遅い方でも8か月くらいで始まると言われています。
産後の生理は、妊娠する前の生理とはいろいろ違ってもきます。妊娠する前は生理がひどかった方でも産後に楽になったり、逆もあったりと様々です。
出血の量が少なくて日数も短い生理もあれば、少量の出血がだらだらと続くと云った事があっても当たり前なのです。
また、産後に生理が戻って来ても、すぐに定期的な周期になるというのも個人差が激しいのです。
このように、生理の再会のタイミングや産後の生理が安定する時期は人によって変わってくることが多く、決して珍しいことではありませんのでそこまで深く心配する必要はなさそうです。
産後の生理はいつから安定するもの?
先ほど、産後の生理の安定するタイミングも人によって変わってくるとお伝えしました。
確かにそれはそうなのですが、一般的には授乳期が終わると生理は安定してくると言われています。
授乳期のうちに生理が再開しても、生理を促すホルモンと生理を抑えるホルモンの両方が働く時期になるためどうしても生理不順になりやすいと言われています。
ですが、授乳期が過ぎれば生理を抑制するホルモンは分泌されなくなってくるため、やがて生理周期が安定してくると言われています。
生理再開の遅すぎは病気の可能性も
前の段落で、多少生理が遅れることがよくある話なので心配することはありません。
とお伝えしましたが、例えば産後1年半を過ぎた、もしくは卒乳後3ヶ月以上経つのに生理が再開しないと言う場合はプロラクチンの分泌つが多く、排卵障害を起こしている可能性も考えられます。
これは高プロラクチン血症と呼ばれる病気です。
こうなると、プロラクチンを分泌する部分に腫瘍ができていたり、甲状腺の機能が低下していたりする可能性が考えられると言われています。
さらに、何らかの薬の影響によってホルモンバランスが乱れている可能性もあります。
産後の体は特に様々な変化があり体のちょっとした違和感に気づけない部分もあります。
ですが、産後の生理が再開が明らかに大幅に遅れていると感じたら、1回かかりつけの産婦人科に見てもらう必要があります。
その大まかな目安は、産後1年半以上もしくは断乳後3ヶ月以上たっても生理が再開しない場合です。
産後初生理の出血量
産後初めての生理の悩みに多いのが、出血量です。
産後初めての生理は出血量がとても多い方もいれば、とても少ない方もいらっしゃいます。
こういったことに関してはどちらも特に異常なわけではありません。
このような、今までとは違うような出血量の変化も珍しくないんです。
また、産後初めての生理が来てたくさんの方が驚かれるのですが、出産をきっかけに生理痛の重さが大幅に変わる方がいらっしゃいます。
これは出産をきっかけに子宮内の環境が大きく変化したことが関係しています。
以前まで子宮内膜症だったと言う方が出産をきっかけに治ったということもあるくらい大きな変化が起こります。
このような大きな変化はよくあることですので、今までよりも血液量が多かったり少なかったりしたからといって不安になる事はありません。
しかし1つだけ気をつけたいのが、月経と月経の中間位の時期に三日間程度の出血がある場合です。
これは排卵出血の可能性が高く、もしこれがダラダラと長続きする場合は不正出血の可能性があります。
同時に出血の量や色、生理の重さがいつもと大きく違うと感じた場合は、念のためお医者さんに確認をしてもらうのが良さそうです。
産後の生理再開は次の妊娠準備が整った合図でもある
産後の生理再開に関してもう一つ知っておきたいのが、それが次の妊娠の準備ができたらサインであると言うことです。
ただし、生理が再開していないからといって身体の中で排卵が起こっていないわけでもなく、場合によっては生理の再会を待たずに次の妊娠をすることもあるようです
そのためまだ様子を見たいと言う形は産後の生理再開前でもしっかりと避妊をすることを心がけた方がよさそうです。
授乳期の生理再開を避けるために出来ること
このページの最初の方でお伝えしたように、基本的には授乳期の間は分泌されるホルモンの働きによって生理が再開しない仕組みになっています。
ただ、場合によっては授乳期の後半に授乳間隔が開き始めることなどがきっかけで、授乳期間でも産後の生理が再開し始める方もたくさんいらっしゃいます。
その中には授乳の仕方を工夫し、産後の生理の再会をある程度コントロールしてあえて遅らせる方も中にはいらっしゃいます。
そこで、もしあなたが授乳期間が終わってからの生理再開を望むのであれば、以下のようなポイントを実践してみると良いかもしれません。
授乳間隔のコントロール
産後に一時的に生理が止まる仕組みから、その状態を継続させるために一定量のホルモンをさせることがポイントになります。
そのためにはいちにち5回以上の授乳をしておく必要があります。
また、1回の授乳時間が10分以下になるとホルモン分泌量が少なくなってしまうため、できれば授乳時間は10分以上与えると効果が期待できそうです。
タイミングも重要
そのタイミングと言うのは、夜寝る前の授乳です。
というのも、赤ちゃんの月齢が進むと夜にまとまった睡眠が取れるようになります。
これはお母さんにとっては嬉しいことですが、すると夜の授乳回数が一気に少なくなります。
ですが実はホルモンの働きは夜になると活発になるため、夜の授乳回数が少なくなると必然的に生理を遅らせるためのホルモン分泌量も減ってしまうんです。
そうすると排卵を促して生理を再開させてしまうことにつながるので、夜にまとまった睡眠が取れるようになった赤ちゃんに対しては、夜寝る前にしっかりと母乳を与えておくことが大切です。
ストレスをコントロール
ここまでお伝えした方法を実践しても、どうしても生理が来てしまうこともあります。
それにはストレスが関係しているとも言われています。
ストレスはホルモンの分泌を乱れさせてしまうからです。
そのため本来なら一定量の母乳を与えていればきちんとホルモンが分泌され生理を止めることができるはずなのに、ストレスのせいできちんとホルモンが分泌されにくくなってしまい、排卵を抑えることが難しくなってしまうと言うものです。
また、ストレスによって生理が始まってしまった場合は、すぐに生理が止まったりかと思えば突然再会したりと不規則になる場合が多いと言われています。
そういったことを防ぐためにも上手にストレスをコントロールしておくのはとても大切なことです。
乳腺炎を予防
産後の生理をコントロールするためには授乳間隔がとても重要です。
ですが乳腺炎などのおっぱいトラブルに見舞われてしまうと、母乳を赤ちゃんにあげたくてもあげられない状況になってしまいます。
また、乳腺炎になると高熱が出たりおっぱいが痛くて授乳できなくなったりするため、母乳を作り出すホルモンが減少してしまうこともあります。
なので、乳腺炎を始め様々なおっぱいトラブルを予防することも大切なことなんです。
まとめ
ここまで出産の生理のタイミング等に関していろいろな情報をお伝えしましたので、ここで一旦大まかに振り返ってみたいと思います。
- 産後の生理の再会のタイミングは一般的に産後4ヶ月程度だと言われている
- 産後の生理は遅れることが多い
- 産後の生理の安定する時期は一般的には授乳が終わってから
- 生理再開の遅すぎは病気の可能性がある
- 産後初の生理の出血量は今までと大きく違うことがあるが基本的に心配することは無い
- 産後の生理再開は次の妊娠の準備が整った合図
- 生理再開のタイミングはある程度コントロールすることができる
いかがでしたか?
今現在来るはずの生理が来なくて焦っている。または、これからに備えてある程度の情報を知っておきたい。
という方に向けて産後の生理についてまとめてみました。
産後の体はどうしても変化が大きいため、予想通りに行かない事が多々あるかと思います。
基本的にはよくあることが多いためその都度深刻になる必要はありません。
しかし、ここでお伝えしたように明らかに生理のタイミングが遅すぎたり、出血が以上だったりするような場合は念のためお医者さんに確認してみることも大切なことです。