産後の下痢は生理前のようにホルモンも関係している
産後になるとまるで生理前の時のような下痢に襲われると言う方がとても多いんです。その理由としては産後の急激なホルモンバランスの乱れが関係してくるのですがこのページでは、産後に下痢で悩む方が多くなってしまう理由や、その時の対処法や予防方法等についてまとめています。
目次
- 産後の下痢の原因
- 産後の下痢の対処法
- 産後の下痢を予防するには
- こんな時はすぐに病院へ行きましょう!
- まとめ
まずは産後に、女性ホルモンのバランスの影響などで下痢になりやすいと言う仕組みを見ていきましょう。
産後の下痢の原因
女性の下痢には、女性ホルモンであるプロゲステロンと言うものが深く関わっています。このホルモンは、私たち女性にとってはなくてはならないホルモンなのですが、場合によってはひどい下痢の元にもなるんです。
妊娠中はこのプロゲステロンが豊富に分泌され、その働きによって便秘に悩む方が多いのですが、臨月のあたりから、プロゲステロンの分泌はピークを終え徐々に分泌量が減っていきます。
さらに出産をきっかけに、プロゲステロンの分泌つ量の減少は一気に加速していきます。
そうなると逆に、今度はプロゲステロンが少ないことによる下痢が始まります。
このように産後はホルモンバランスの関係で、下痢になりやすいです。実は生理の際の下痢もホルモンバランスが関係しており、仕組みがとても似ているため、産後にまるで生理のときのような下痢の症状に見舞われる場合があるんです。
産後の下痢の原因はこれだけではありません。
自律神経の乱れも関係しています。そもそも排便と言うのは、自律神経が腸の蠕動運動を促すことによって起こるものです。
という事は自律神経がきちんと機能していないと、便の調子が悪くなってしまうということです。しかし産後と言うのは、慣れない育児や、不眠との戦いでどうしてもストレスが溜まりやすい状態になります。そういった状況は自律神経が乱れやすいと言われており、それが影響して便秘や下痢といった排便のトラブルに悩む女性がとても多いんです。
骨盤低筋の損傷も下痢に関係しています。特に出産の際に子宮口が開いてから出産までの間に5時間以上かかってしまった場合や、体重およそ3,500グラム以上の赤ちゃんを出産した場合、そこがダメージを受けている場合が高いんです。骨盤低筋が損傷してしまうと、下痢や尿漏れのリスクが高まってしまうため、該当される方は下痢に悩まされることもあります。
このように産後の下痢の原因は様々です。中でも特にホルモンの影響が強いと考えられています。
産後の下痢の対処法
ではそんな産後の下痢は、どのように対応したらよいのかについてです。
まずは食事の内容を見直すことです。もしも下痢になってしまった場合は、とにかく腸内をいたわってあげることがポイントです。
そのためにはお粥やよく煮込んだうどん、野菜スープなどの消化に良い食べ物を食べて、消化や吸収の悪い食べ物は避けるようにしましょう。また暴飲暴食は腸内に負担与えてしまうので、ほどほどに食べるようにしてください。
次に骨盤低筋を鍛える体操を行うと言うこと。できればこの体操は毎日続けてください。
やり方
- 仰向けに寝る
- 足を肩幅に開いて膝を立てる
- 体の力を抜いて肛門と実に力を入れた状態を5秒間キープする
- ゆっくりと力を緩める
たったこれだけです。これをいちにちに10回程度行うことで骨盤に必要な筋肉を鍛えていくことができます。
また、下痢の予防方法は、自律神経のバランスを見出さないように、心のバランスを整えることと、規則正しい生活を送ることです。
ホルモンバランスの乱れですが、安静にしていることで徐々にバランスを取り戻していくので、ホルモンバランスの乱れによる下痢は次第に落ち着いてくると思います。しかし産後の下痢の原因はそれだけではなく、自律神経や、腸内環境の関係があるため、下痢を改善して行くにはそういった部分をいたわる必要もあります。
まとめ
このページでは、産後にまるで生理前のような下痢の症状がなぜ起こるのか、
その他産後の下痢の原因や、対策方法などを紹介しました。下痢が続いてしまうと心と体が疲れてしまいます。
育児に向き合うためにも、まずはお母さんの心と体の状態が
万全でなければいけないので、こういったトラブルは速やかに対処したいところです。